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ブラジルの居酒屋商売を終えた後、お袋が用意してくれている寸胴の湯が十分沸いていることを確かめ、さんよう喫茶での夜泣きラーメンを開けて夜明けまで頑張る。夜が白々明けるころ魚住に帰るという日常が当分続いた。平成3年10月7日スタートとメモしている。初日の売上2000円なり。
お店は地下1階と2階とあるので、地下2階にあるカラオケでのお客もときには有り、終電を逃したお客には、始発までソファでの仮眠をさせてステイ代をいただいたり。眠れぬ夜を悶々と過ごすより、精神上は余程健康的おまけに家に明け方帰れば泥のように眠りにつける。
このラーメンは千客万来と言えば聞こえはいいが、実に様々なお客がやってきた。殺人を含め前科2犯のやくざの鉄砲玉のお兄さん。これが羽振りの良かったころを私が知っているばかりに、連日やってきて「マスター、マスター」とまとわりつく。と思えば明石地裁の書記官とかで、週に2回はへべれけでやってきて、ラーメンを注文して500円を払ってくれる。それから小一時間座ったままでいびきをたてての仮眠。やおら立ち上がって、お勘定はと聞いてくる。そこでありがたくもう一度500円を頂く。よほどストレスの溜まる仕事なんだ。
桜町の那岐のママとチイママもお客を連れてはやってくる。といってもママとはほど遠く、まったくの酔っ払い。
ある夜、黒服のいかつい面々がどやどやと20人ばかりはいつてきた。下っ端ふうのいかついのが、ラーメン20と注文だ。恐る恐る、にんにくをたっぷり利かせての大忙し。粗相があれば大変だ。それでも気持ち良くお代も頂いて、聞き耳を立てていると、どうやら今から、大久保刑務所を出所する親分の出迎えにいくところとか。
ちょっと前まで、ドライブインながさわで出所祝いがよくおこなわれていたことは聞いていたが、我が店にそんな連中がやってくるとは、本当おどろいた。

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