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かのギリシ哲学の権威・田中美知太郎先生の一の弟子といわれた鈴木照雄先生ご逝去を今、ブログ「哲学の森」を見て知りました。2008年5月9日とのこと。・・先生とのご縁は、神戸商科大学2年の教養ゼミでゼミ生としてご指導いただいたことが始まりです。大学に入学して、ハリキッテ第二外国語にドイツ語を履修したのはいいが、このドイツ語だけはスタートからつまずいて、授業中、順番に当てられるのが嫌で、終いには、教室に向かうにも足がゆうことを聞かないまでになってしまった。そんな状態で1年がすぎ、当然ドイツ語Ⅰは落ち。ドイツ語はいわば我がアキレス腱となっていました。と言うのもドイツ語Ⅰ・Ⅱを落とすと、2年から3年に進級するさいの関門に引っかかり。学内浪人を余儀なくされる。・・2浪の私にはこれ以上の足踏みは許されない。そんな時、2年の教養ゼミ選択の際、なんとかドイツ語を好きになろうとドイツ語と倫理学の教授であられた鈴木先生の倫理ゼミを選んだ。内心ドイツ語担当教官にお近づきになっておこうという計算が働いていたのかもしれない。しかし浪人時代の濫読のお蔭か少々倫理学・哲学に興味を持っていたのは確か。そのゼミでご指導いただいたのが、エートス即ち、人々が属している社会の一般的な気分とで言おうか。ethics/倫理の前段階のことと言える。その教材として先生が選ばれたのがマックス・ウエーバー著「プロテスタンテイズムと資本主義の精神」という名著でありました。大塚久雄教授の名訳でも知られるこの本を題材に各人が与えられたチャプターを学習・発表するのである。このゼミでの私は、ドイツ語の授業と違って実に意欲的に勉強いたしました。マックス・ウエーバーが言わんとしていることは、近代資本主義の精神とも言える、適正な利潤と勤勉な仕事振り。無駄をしないことによる資本の蓄積。これらのことが近代資本主義を生み出す土壌となったのではないかという考察であります。フランスの宗教改革者カルバンが唱えたプロテスタンテイズム・新教の教義では、旧教とは違って、人は救われる者・イエス復活の際天国に召される者は生まれた時から既に決まっていて(運命予定説)、親が救われるから子もすくわれるわけではない。旧教の如くいくら罪ぶかくとも免罪符を贖えば、罪は許されることは決して無い。それゆえ出家して、救いをもとめることも無意味で、人々はひたすら世俗内・即ち現世で、禁欲的な生活を送り、なんとか自分だけは救われてあることの証を得たいと勤めるすることに専念。これが近代のもう一つのムーブメント。近代個人主義の誕生を促したのではないかということ。このマック・ウエーバーの主張は衝撃的なものに感じられました。彼はなお近代合理主義の生み出した産業革命による同品質の大量生産・量の多数が正義とする社会の行き着く果ては化石化した、それこそ金が敵の無味な世界にと成り果ててしまうことだろうと予言した。
私の持ち分の研究発表の時には全力を投じて読み・理解したことを述べた。その際、一番に拍手喝さいして下さったのが鈴木先生でありました。このことから、二つの幸いをいただくことになりました。

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