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この9回全日本DIXIELAND JAZZ FESTIVALにいたって実況録音のレコードがだされることとなった。我々は初回の参加にしてレコーデイングという幸運にも恵まれた。そのレコードの解説書を見るとなんと野口久光先生とある。JAZZの大権威であります。その野口先生曰くこのFESTIVALは『遠い国日本に蘇り、人々のこころのなかに生き続けるニューオリンズ・ジャズの精神とたのしみ、それを目の当たりに見せてくれたFESTIVAL』とある。出演メンバーも当時そうそうたる顔ぶれで、それぞれが得意の曲を演奏していたのが解る。ところが録音時間をよくよく見ると、かの老舗バンド・ニューオリンズ・ラスカルズが2曲で9分を占めているのに対し、初めての我がボサリオ一座がルイ・マスターピース一曲で9分ちょうど。ほかのバンドといえばせいぜい一曲4分の扱いだ。
今にして、伊藤隆文のネームバリューがいかに効いていたことか、またその時、演奏終わりで面食らうような拍手喝采を受けた理由が35年後の今にしてよく分かる。ルイの名曲を5曲も並べ、しかも抜群のメドレーアレンジで、今までにないハーモニックなバッキングをつけ、ルイばりのトランペットアドリブとくれば、フアンは涙をながして喜んでいたに違いありません。
そんなことを思い出しながら解説の裏面を見てみると、各バンドのメンバーがそれぞれの佇まいで写った写真がありました。
御大将・伊藤隆文がペットを掲げての姿はまるでサッチモ。なにしろパラヨッテ(酔っ払って)からが本番という困ったラッパで、びっくりするような名演奏は、ほぼヘベレケ状態に立ち至って出現する。そのうえ本人にはその記憶がありません。・・といった状態が35年、いやプロの時代からそうあったらしいから、50余年続いた結果かなり肝臓が傷んで、現在自宅療養中。・・・まことに淋しいが、身体が第一です。
左右に津野兄弟で、なかの3人のうちまん中のベースを抱えている人物は、実は今井正芳とありますが、今井君が江井が島酒造の営業の仕事が外せなくて、サブの北上君に御願しての撮影でした。けれど昨日のそごうの舞台に写っているベースはどう見ても菅沼一典さん。その左右がドラムの田中千秋さん(印刷会社営業マン)に、ピアノの有野憲英さん(雪印乳業神戸工場工務課勤務)。御揃いの燕尾服を着ているのは、ターヤンの妹さんが貸衣装屋を営んでいて、この写真のために貸してくれたもの。それにしても皆若いわ。
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永遠の自営業者で好奇心の塊。
自他ともに許す体育会系ミュージシャン(SoccerとTronbone)