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外見はかなりくたびれたどこにでもある様子ながら、中に入ってみるとグランドピアノはあるはプロユースの録音機材はあるは、さながらスタジオを民家のダイニングに無理やり押し込んだとんでもない光景を目にする。
それぞれに収録マイクが用意され、ヘッドフォーンのラインが床を這う。
キッチンにはボーカル用のマイクスタンド。もちろんピアノの横にはシンセサイザー。
この狭い空間に、PET・SAX・BONEの3管と2ギター、ウッドベース。御近所から苦情でませんかが最初の質問となりました。
いえいえ、音出しが始まると、両隣から今在宅と分かり、いろいろ頂き物が届くんですという返事だ。
そんな信じられない不思議BOXに放り込まれて約5時間。途中短い休憩があるものの、その間も旧交を温めるのに余念がありません。
このアジトあるいはMUSIC梁山泊の主宰者こそ、36年前明石駅前でオープンしたMUSIC・INN ボサリオの2代目ハウスピアノであった O君。当時若干16・7歳ではなかったか。
あれから30余年、顔のサイズこそ一回り大きくはなったが、相変わらずのテンパーで、語り口もそのまま。
変わらへんなーと思わず播州弁が飛び出した。
消息は色々と耳にしていて、アレンジャーとしての天分を発揮して東京で活躍とずっと思いこんでおりました。
その彼が3年ほどまえから、地元神戸でこのアジトを構え友人ミュウジシャンが集うなか、集まった凸凹を均すことなく、在るがままを受け入れて。 実は此処からが彼ならではの仕掛けがあって、自由闊達・変幻自在のアレンジを施し、それぞれのレベルの一つか二つ上のレベルで譜面をオリジナルに書きあげる。
ここで終わっているなら、探せばここまではやっている御仁もござるかも知れませんが、彼はこのネタ曲を本格録音することによって、演奏者のテンションを高め、なお出来上がった曲をそれぞれに配り、ガマの油効果を求めるわけです。
案外、演奏者は葺きっぱなし、歌いっぱなしが多くて、出してしまった音に対する責任感が薄い。
そんな中、このMD録音を突きつけられれば、いろいろ考えださざるを得なくなります。
いや、反省のないプレーヤーは確実に姿を消してゆく。
事実、今回我が弟のトロンボーンが格段に上達しているのに驚かされた。
最初の感想は、邪魔にならないトロンボーンになったなという点。
この邪魔にならないは、実はとっても大切であります。
3管の残り2人は、プロもいいとこで、このアジトでないとご一緒出来るようなレベルの方ではありません。
そんな2人に挟まれて邪魔にならないとは、立派なボーンと評価していいんだ。
PETはその昔、トランペット・メルヘンでお世話になった片岡学師匠。日本のマイルスと僕は尊敬しています。
皆さんもご存じのように、洋楽フアンにはたまらないMUSIC映像の宝庫・YouTube。
なにせ、愛唱のスタンダードナンバーをいろんな歌手・プレーヤーで聞くことができる。
何百万とヒットがある有名ナンバーを聞くのも良し、1000回にも満たないヒットの歌手のものに、案外掘り出し物が隠れていたりする。
今夜も MY FUNNY VALENTINE で引っかかっちゃった。
もともとが、ラッパ吹きであることから、やはりINSTRUMENT中心に聞いてしまう。
まずは、Miles Davis のお馴染み、定番を。 すると Arturu Sandoval のVOCAL と トランペット。
となれば、Chet BakerのVOCAL付も聞き逃せない。
女性歌手ではEllaとCHAKA Khanの歌は全くの両極に聞こえる。
案外、Dinah Shore の方が私には聞きやすい。
Sarah Vaughn をお忘れか。・・・次から次えと止まることを知らない。
やっとのこと、次の曲 So in Love に移った最初、LARA FABIAN に突き当たる。
コールポーターのミュウジカル「キス ミー ケート」の挿入歌で、まあ片思いの歌なんだろうが、キス ミー ケート そのものが、シェクスピアの喜劇「じゃじゃ馬馴らし」をベースに現在の2組の恋模様を絡ませたややこしい設定で、So in Love の曲ほどに、すんなりと頭に納まらない。
かの日曜映画劇場のテーマ曲として20年は聞かされた曲。とくに高校生じぶんには、とても切なく聞こえたものでしたね。・・・今夜はひさしぶりのYouTubeで夜更かしだ。
RON CARTER を知らしめるキッカケはやはりSUNTORY のコマーシャル出演でしょう。私も同様、あの一連のコマーシャルに登場したRONは、それまでのベーシストのイメージを覆す新鮮なものでしたね。
いままでの地味なベースが俄然主役を演じて驚かされました。そんなイメージのママ今回のコンサートを聴いた結果は、ずいぶん違って感じられた。確かモダンベースの開祖スコット・ラファロの影響を多大に受けているとされるRONの今の演奏と、YOUTUBEで探し出したビル・エバンス・トリオでのラファロの演奏を聴き比べてみると、はっきりとRONの目指す方向が、言われているのとは違うことに気づく。
ラファロのあのゴリゴリが無い。評論家の言うRONの音程の悪さも一部感じながらも、むしろ底から包み込むようなBASEの響きが心地よかった。そして常に歌っている進行ライン。
組んだ相手がG山口武であったことの影響も大きいのかも知れない。まあこんなに達者なGが日本にも居たもんだ。テクの限りをつくした超絶技巧の持ち主ではないかな。つぎから次と、休みなく華麗、多彩なメロディーと変幻自在なリズムを紡ぎ出す。(私的には、どうもGの忙しさが気になる。じっくり聴かせてほしいが、その間も与えてくれない。名人上手ではあるがハートに響かない。)そんなGの相手にふさわしいポジション取りをしているのでしょう。MY FUNNYからはじまって全12曲とアンコールのサテンドールまで、RONはまるで哲人の如き佇まいで、ほとんど瞑目してでの演奏に終始。SAKURA,RINGO・OIWAKEと山口武編曲の2曲、およびボサノバ調の曲では、うっすら笑みを漏らす。それもアドリブが思うように決まった時に。
メンバー紹介でも聴衆に目を向けたりはしない。改めてBASEを抱きよせ、まるで祈るがごとく、寄り添うことで挨拶とする。そんな姿は好きだな。
RON の技量レベルについてとやかくの批評はあるが、そんなものは今この場の生の音に浸っている私にはまったくどうでも良くて、写真のごとく2メートルと離れていない場所で、まるで独り占め状態でひたすら聴き入ることの幸せって解りますか。この2時間20分の濃厚なリスニングは二度と経験できないことだろう。
有名老舗料亭・うめ丸の直営ホテル。どうやら二代目の手がける新しいコンセプトのホテルで開業一周年を記念しての道楽コンサートらしい。といっても神戸・チキンジョージも系列会社としていることから、かなり音楽には関心のある経営者じゃないのかな。どっちにしても、よくぞ淡路でRON CARTER 聴かせてくれるもんだととの驚きの方が先に立って、おもわずお泊り2人の予約を入れちゃった。9月25日の神戸新聞記事による。
当日、朝早く出て、なんかおかしいけれど、一昨年から始めている四国八十八ヶ所巡礼のうち、板野の四・五番をぬかしていたのを補完すべく、一路徳島へと渡った。この板野ICから降りてのことは後日報告いたしますが、偶然通りかかった、バルドの楽園(がくえん)で有名な坂東俘虜収容所を伝える鳴門市ドイツ館も見学。
ホテルには4;30にはチェックインしておりました。さっそくスタッフに確かに RON CARTER なのか、そっくりサンはいやだよいや口・突っ込みを入れながら、演奏会場を下見する。エル字型の会場のL部分に仮ステージらしき区画がしてあった。さっそくどの席がBESTなのか当たりを付ける。こうなると、部屋での食事も早々にエントランスに降りてゆき、入口のDOOR前に立ち並んで順番を確保する。残念ながら一番とはいかず、4・5人は前に並んでいる。スタッフが先にドリンクをお渡ししますとの声に応じて、先に開場しろと声を張り上げたのは私です。飲み物何ぞどうでも良いんです。その声に押されてかスタッフが慌てて開場しますとDOORを開いた。久しぶりに、人並みの前に肩・腰を入れてポジションを確保して、眼っこを入れていたステージ正面・かぶりつきに席を確保できた。球際の強さを再び発揮しちゃいました。
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永遠の自営業者で好奇心の塊。
自他ともに許す体育会系ミュージシャン(SoccerとTronbone)